彼が私に求めるもの(失敗談)

彼は私に「そういう事がしてほしい訳じゃない」と言ってきた。

そういう事とは、毎回会うたびに「好き」と言ってみたり、毎回抱きついたり。オーバーリアクションで気持ちを表したりする事らしい。

 

彼は落ち着ける場所が欲しいのだと言う。

毎回会う度に「好き好き」言うのではなく、ただ普通にしていて欲しいと、笑っていればいいと言う。

 

彼はお互いの関係を止まり木に例えて、物分かりの悪い私に教えてくれた。この日だけ彼は鳥になってくれた。

 

外にはやらなければならない事がある、羽を休める場所として、家は心の休まる落ち着ける場所がいいんだ。君がそんなに毎回乱暴なアピールをしてきても疲れてしまうんだよ。

普通でいてくれるだけでいいんだ。普通に会話したりするだけで、僕は充分なんだ。生活の一部になるまで溶け込まなくていい。ただ笑ってさえいればいいんだ。

 

戸惑ってしまった。時間が経つにつれて、彼への申し訳なさでいっぱいになった。私は彼を疲れさせただけだったみたいだ。

 

正直今まで、彼に何をしたら喜んでくれているのかよく分からなかった。私に何を求めているのかもイマイチ分からなかった。

 

気持ちがほっこりするようにと、全力でやった愛情表現が裏目に出てしまったみたいだった。もっと仲良くなってきたら120%にしてみようと思っていたので、やらなくて良かったって思った。

 

まだ彼に会う予定は立てていない。今度会った時は、静かにしていようと思う。